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 保 健 師 だ よ り

 毎月発行される香川県建設労働組合の機関誌「香川建設ユニオン」において、保健師による健康に関する記事を連載しています。
 こちらでは、過去に掲載された記事をご紹介しています。 

 令和3年11月号 に掲載
 

【保健師だより】 

■ 健康寿命をのばすポイント ■

 日常生活を送るのに介護を必要としない期間を健康寿命といいます。今月は〝健診・検診と口腔ケア〟についてご紹介します。

健康を左右する10項目

8健診・検診の受診と口腔ケア

 健診と検診の違い
   健診とは、健康診断の略です。健康状態を調べることで病気のリスクを早期に発見し、病気の発症を予防する一次予防を目的としています。 検診は、がん検診などのように、特定の病気を早期に発見するための二次予防を目的としています。
 
 定期的な健診受診で生活習慣の改善を
   健診受診後に、特定保健指導該当者のうち、保健指導を受けた群と受けていない群を3年後に比較したところ、指導を受けた群は受けていない群と比べ、メタボリックシンドローム該当者や内臓肥満者が約3割低かったと報告されています。また、血圧や血糖値、中性脂肪値なども改善していました。糖尿病や脂質異常症などの生活習慣病は、ほとんど自覚症状が現れません。発症を予防するためには定期的な健診の受診と、結果に基づいた生活習慣の改善が重要です。

 
 適切ながん検診の受診
   厚労省は、がん死亡率を効果的に減少させるために、検診項目ごとに対象年齢や検査方法、検査間隔など指針を提示しています。居住地の市町の検診案内などがあれば、積極的に受診しましょう。
 
 口腔内を清潔に保つ
   歯周病があると、糖尿病や循環器疾患の発症リスクが高くなることが報告されています。歯周病菌が直接血管に障害を与えるのに加え、歯周病内の炎症物質が血流に乗って全身の血管に運ばれ、血管内にプラーク(心筋梗塞などを引き起こす粥状硬化)を形成すると考えられています。また、高齢者は咀嚼力が低下すると、軽度認知症や虚弱、要介護のリスクが高まることが報告されています。継続的な歯科受診により口腔内を清潔に保ち、咀嚼力を維持することは、全身の健康にも大きな影響を与えます。
 




保健師への問い合わせ先 : TEL:087-866-4721
~健康に関するご質問、ご相談について、 お気軽にご連絡ください~

 

 
 
 令和3年10月号 に掲載
 

【保健師だより】 

■ 健康寿命をのばすポイント ■

 日常生活を送るのに介護を必要としない期間を健康寿命といいます。今月は〝感染症〟についてご紹介します。

健康を左右する10項目

7感染症(新型コロナ感染症を除く)

1 感染症とがん
  感染症ががんの発症に関与していることが明らかになっています。
 
 肝炎ウイルス
   肝がんの約8割がB型、C型肝炎ウイルス感染者から発生しています。おもに血液を介して感染し、感染リスクが明らかでなかった時代は出産時の母子感染や輸血、医療行為などの感染ルートが考えられています。現在、中高年の人は知らないうちに感染している可能性もあります。まだ肝炎ウイルス検査を受けたことがない人は、地域の市町や医療機関で肝炎ウイルス検査を受けることをお勧めします。
肝炎ウイルス検査
対象者
県内在住で、過去に一度もB型およびC型肝炎ウイルス検査を受けたことがない方
費 用
無料
場 所
県内の各保健所および指定医療機関
検査日時
検査を希望する保健所または指定医療機関へ直接お申し込みください
 
 ピロリ菌
   ピロリ菌は胃がんの最大のリスク要因です。感染時期は5歳頃までで、糞便等を介して感染します。幼児期に衛生環境が十分に整っていなかった中高年の感染率が非常に高いことが報告されています。ピロリ菌に感染している場合はピロリ菌の除菌と、除菌後の定期的な胃がん検診の受診が推奨されています。
 
2 感染症と肺炎
 インフルエンザ、肺炎球菌
   近年、高齢化に伴い肺炎死亡者数が増加し、肺炎は死因の第3位を占めています。高齢者は基礎疾患を持ち、肺炎が重症化しやすい傾向があります。インフルエンザワクチンや肺炎球菌ワクチンの接種により、入院や死亡するリスクが低くなると報告されています。65歳以上の高齢者は、インフルエンザと肺炎球菌ワクチンの併用接種が強く推奨されています。
 




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 令和3年9月号 に掲載
 

【保健師だより】 

■ 健康寿命をのばすポイント ■

健康を左右する10項目
6 心理社会的要因(ストレス)
   ストレスがうつ病や心疾患、メタボリックシンドロームなどの発症や増悪に影響を与えることが判明しています。過剰なストレスを回避し、社会関係を保つよう提言しています。
 
 ストレスと上手につきあう
   適度なストレスは仕事の能率をあげたり、心地よい緊張感を与えてくれます。しかし、過剰にストレスがかかると心身が適応しきれなくなり、さまざまなダメージが生じます。ストレスと上手につきあうためには、自分に合ったストレス対処法を見つけて実践することが大切です。
 
 ストレス対処法
 3つのR
  ①レスト(休養)
 慢性的に疲労が蓄積しないように、こまめに休憩をとりましょう。また質の良い睡眠をとり、疲労を持ち越さないようにしましょう。就寝前の喫煙、飲酒、スマホの使用などは睡眠の質を低下させるので避けましょう。
 
②リラクゼーション
 ストレスで緊張していると、交感神経が活発になります。心身をリラックスさせる副交感神経を刺激して自律神経のバランスを保つことが大切です。呼吸法やストレッチングは、時間や場所もとらず手軽に行えます。
 
③リクレーション
 体を動かしたり、好きな趣味に没頭すると心身をリフレッシュできます。お酒やタバコに頼ると量が増えて依存症になる恐れがあるので、他のストレス解消法を見つけましょう。
 
 社会関係を保つ
   ストレスがある時に人に話を聞いてもらうと、気持ちが楽になります。自分の気持ちを話したり、相手の話を聞いたり、親しい人達と交流する時間をもちましょう。また、自治会や趣味の会など社会参加活動をしていると、新しい友人ができたり、健康や体力に自信がつくなど心身に良い影響が表れやすくなります。社会参加活動を行っている人達は行っていない人達と比べて、死亡率や要介護認定を受ける割合が低かったと報告されています。
 



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 令和3年8月号 に掲載
 

【保健師だより】 

■ 健康寿命をのばすポイント ■

 日常生活を送るのに介護を必要としない期間を健康寿命といいます。今月は〝体格〟と〝身体活動〟についてご紹介します。
 
健康を左右する10項目
4 体格
   体格については、年代に応じた適正体重を維持するよう勧めています。成人の適正体重は、BMIで表されます
 
 BMI(体格指数)
   身長と体重のバランスから肥満度を判定する国際的な基準で、計算式で求められます。また健診結果によく記載されています。痩せすぎや太りすぎは、さまざまな病気のリスクが生じやすいと報告されています。
 
 やせによるリスク
   近年は若い女性の痩せが増加しており、貧血や低体重児の出産の増加傾向がみられます。また高齢者では低栄養や筋力が低下し、介護が必要となるリスクが高まります。
   
 肥満によるリスク
   血圧、血糖、脂質などの異常が起こりやすいため、高血圧や糖尿病、心疾患、脳血管疾患などの発症リスクが高まります。また、うつ病、がんなどの発症リスクも高まると報告されています。幼少期の体重過多は、成人期の肥満を招きやすくなります。
 
5身体活動
   日頃から活発な身体活動を心がけ、今より10分多く体を動かすことを推奨しています。身体活動が多くなると高血圧などの生活習慣病やうつ、認知症、運動器の機能低下などのリスクが低下することが報告されています。
 
 身体活動の目安
   歩行か歩行と同等以上の身体活動を1日60分行い、その中で息がはずむ程度の運動が1週間に60分程度含まれると望ましいと提言しています。高齢者は、強度を問わずに身体活動を毎日40分行うことを推奨しています。
 



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 令和3年7月号 に掲載
 

【保健師だより】 

■ 健康寿命をのばすポイント ■

 日常生活を送るのに介護を必要としない期間を健康寿命といいます。今月は3つ目の〝食事〟についてご紹介します。
 
健康を左右する10項目
3 食事
 食事については、年齢に応じて偏らずにバランス良く摂るよう勧めています。
 
塩分
   減塩による生活習慣病の予防効果が子供から高齢者まで認められていることから、塩分の摂取は最小限にするよう勧めています。1日あたり男性は7.5グラム未満、女性は6.5グラム未満を推奨しています。
野菜など食物繊維は多く摂取する
   食物繊維は、食後の血糖値の急激な上昇を抑えたり、血中コレステロール値を低下させるなどの効果が認められています。野菜だけでなく豆類、きのこ類、海藻、果物などにも含まれています。野菜などの副菜を小皿で1日5皿程度の摂取が勧められています。
果物は適量摂取する
   果物はビタミンやミネラルを含みますが、食べ過ぎると果糖の摂り過ぎにより中性脂肪値の上昇や肥満を招く恐れがあります。1日の適量は、握りこぶし1つ程度です。
大豆製品、魚を積極的に摂取する
   大豆製品は良質なたんぱく質やビタミン類を含み、さらに抗酸化物質の大豆イソフラボンなど健康維持に必要な成分を多く含んでいます。また魚は良質なたんぱく質と、悪玉コレステロールを減らす働きのあるDHAやEPAを豊富に含んでいます。
肉や加工肉を食べ過ぎない
   肉や加工肉(ソーセージ、ハム、ベーコンなど)を摂り過ぎると、コレステロール値などの上昇を招く恐れがあります。特に加工肉は脂質と塩分が多く含まれるので摂り過ぎないようにしましょう。
糖分の含まれた飲料を控える
   糖分の含まれた飲料の飲み過ぎは、血糖値や中性脂肪値の上昇や、肥満を招く恐れがあります。日常的な水分補給は、糖分の含まれない飲料にしましょう。



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 令和3年6月号 に掲載
 

【保健師だより】 

■ 健康寿命をのばすポイント ■

 日常生活を送るのに介護を必要としない期間を健康寿命といいます。先月は一つめのポイント〝喫煙〟についてご紹介しました。今回は〝飲酒〟についてご紹介します。
 
健康を左右する10項目
2 飲酒
節度のある飲酒
   節度のある飲酒とは、体に負担がかからない飲酒量をいいます。男性はアルコール量で約23グラム(日本酒1合程度)、女性は男性に比べ肝臓が小さいので男性の半量が適量とされています。たまに飲む場合でも、一時に大量に飲むと体に大きな負担がかかります。適量内の飲酒をお勧めします。
休肝日をつくる
   アルコールは人体に有害な物質が含まれています。有害物質は肝臓で分解されますが、分解することで肝臓はダメージを受けます。休肝日をつくると肝臓を休ませ、ダメージを回復させることが期待できます。
  また、お酒を我慢する習慣が身につくので、アルコール依存症の予防にも効果的です。週2日程度、休肝日をつくることが推奨されています。
寝酒は避ける
   アルコールは催眠作用があるので、寝つきは良くなります。しかし、日本酒1合程度のアルコールを分解するのに2~3時間かかるので、寝酒をすると睡眠中にアルコールの分解が行われ、睡眠の質が低下します。また、アルコールが分解されると脳が覚醒するので、睡眠後半の眠りが浅くなります。さらに、アルコールの催眠作用には耐性があるため飲酒量が増えやすくなり、お酒がないと眠れなくなったり、アルコール依存症になる恐れもあります。良質な睡眠のためには、就寝の3時間前までに飲み終えましょう。
飲まない(飲めない)人にお酒を強要しない
   アルコールの分解に関わる酵素の働きは、遺伝で決まっています。日本人の約半数は酵素の働きが弱いと言われています。少量の飲酒で赤くなる人には、お酒を強要しないようにしましょう。



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 令和3年5月号 に掲載
 

【保健師だより】 

■ 健康寿命をのばすポイント ■

 日本は世界でトップレベルの長寿国ですが、日常生活を送るのに介護などが必要な不健康な期間が問題とされています。平成28年厚生労働省の推計によると介護の必要な期間は、男性は約9年、女性は約12年で、近年は横ばいで推移しています。介護が必要となった要因として、認知症や高齢による衰弱、骨折・転倒が5割、生活習慣病が3割を占めています。年代別では60歳までは心疾患や脳血管疾患などの循環器病の割合が最も高く、70歳以上では認知症や骨折の割合が大きくなっています。
 

 介護を必要としない健康寿命をのばすために、国立がん研究センターなど高度専門医療研究センター6機関が共同で研究を開始しました。これまでに確認された研究結果に基づき、令和3年2月に健康寿命をのばすための予防行動や国民一人一人の目標などを公表しました。今月から数か月間そのポイントをご紹介します。

健康を左右する10項目
1 喫煙
たばこは吸わない
他人のたばこの煙を避ける
  (加熱式タバコも含む)

  喫煙は、がん、心疾患、脳血管疾患、高血圧、糖尿病、うつ病、認知症などのリスクが増加します。また受動喫煙でも喫煙者同様、前述のリスクが増加します。妊婦は受動喫煙により、早産や出産後の子供の発達の遅れなどが報告されており、「他人の煙を避ける」よう受動喫煙防止の必要性を強調しています。
  また、最近使用が広がっている加熱式タバコは、吸引すると気管支炎や肺炎が起きやすくなるなど健康被害が報告されており、紙巻きたばこ同様規制の対象にすべきであると提言しています。
  数年前から、建設国保の加入者で禁煙される方が多くなっています。禁煙外来など、最近は禁煙を支援する環境も整いつつあります。喫煙されている方は、1日でも早く、たばこの煙のない生活に踏み出しましょう。





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 令和3年4月号 に掲載
 

【保健師だより】 

■ 早食い防止で肥満対策 ■

 忙しさのあまり、十分噛まずに早食いになっている人が多数います。早食いは身体にさまざまな悪影響を与えます。
 
早食いは肥満になりやすい
   食事をとると血糖値が上昇して満腹中枢が刺激されますが、この刺激が伝わるのに約15分かかるといわれています。早食いは満腹を感じる前に食べ過ぎてしまい、肥満になりやすいといわれています。
   
糖尿病のリスクが高まる
   早食いは、食後の血糖値を急上昇させます。この急上昇した血糖値を下げるために、膵臓は短時間にインスリンを分泌しなければならず、膵臓が疲弊しやすくなります。また、血糖値の変動が大きくなるため、インスリンの効きが悪くなり、糖尿病を発症しやすくなるといわれています。
 
ゆっくり食べると肥満と糖尿病リスクが低下
   広島大学が千人以上を5年間調査した結果、早食いの人がメタボを発症した割合は約11%、ゆっくり食べる人は約2%であったと報告しています。食べ過ぎを改善するためには、15分以上かけて食事をすることが大切です。
   
しっかり噛む
よく噛むと食欲を抑える物質が作られ、
食べ過ぎを防げる
唾液の量が増え、口内の雑菌の増殖が抑えられる
   
食事に野菜類を加える
   朝食はパンだけ、昼食はうどんとおにぎりという人も多いようです。このような食事だと噛む回数を増やすのは困難です。野菜や海藻類、たんぱく質など噛みごたえのある副菜を加えると噛む回数も増え、栄養バランスも良くなります。
   
食べ方の工夫
ひと口の量を減らす
噛みごたえのある副菜から食べる
食材を大きめに切る
テレビやパソコンなどを眺めながら食べない
   
  しっかり噛んで食べることで満腹感が得やすくなり、肥満や糖尿病などの予防につながります。今日の食事から始めましょう。






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