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 保 健 師 だ よ り

 毎月発行される香川県建設労働組合の機関誌「香川建設ユニオン」において、保健師による健康に関する記事を連載しています。
 こちらでは、過去に掲載された記事をご紹介しています。 

 

 令和元年8月号 に掲載

 

【保健師だより】 

■ 早食いをやめるといいことだらけ?  脱早食いに挑戦! ■

 平成21年度の国民健康栄養調査では、男女ともに肥満度が高い人ほど、早食いであるということが分かっています。
 食事をすると、血液のブドウ糖濃度が上昇し、満腹中枢がそれに反応して満腹感を知らせます。ブドウ糖の濃度が上昇するには、ある程度の時間が必要であり早食いの場合、脳が満腹感を感じる前に多くの食事をとってしまい、摂取エネルギーが多くなり、肥満に繋がります。

【ゆっくり食べる効果】
 1.ダイエット

   よく噛んで食べると、食べ過ぎを防ぐことができます。噛む回数を10回と35回で比較した研究では、35回噛んだ方が満腹になるまでの食事量が減少したという結果が出ています。
   
 2.脳の発達
   よく噛むことは脳細胞の働きを活発化します。あごを開けたり閉じたりすることで、脳に酸素と栄養を送り、活性化します。高齢者は認知症予防にも効果があります。
   
 3.味覚の発達
   よく噛むことで、食べ物本来の味が分かり、味覚が発達します。食材そのものの持ち味を味わうように心がけましょう。
 
 4.虫歯、歯周病予防
   噛むことで、唾液分泌がよくなります。唾液には抗菌作用があり、虫歯や歯周病を防ぎます。
 
 5.がん予防
   唾液に含まれる酵素ペルオキシダーゼには、食品中の発がん物質を抑制する働きがあります。
 
【よく噛んでゆっくり食べるコツ】
 食べる早さは、噛む回数で変わります。1口ごとに30回は噛み、最低でも20分かけて食べるのが理想的です。
  噛む回数が30回というのは、食べ物と唾液が最もバランス良くまとまり、飲み込みやすいという研究から来ています。
 
 1.調理の工夫
   調理する際、食材は大きく、厚めに切り、噛みごたえがある状態にしましょう。 魚やお肉は骨付きのものを選ぶと、噛みごたえや食べにくさから時間をかけて食べることができます。
 
 2.一口量を減らす
   一口量が多すぎると口の中が一杯になり、あまり噛まないうちに飲み込んでしまいがちです。一口量を少なくすると、噛む回数が1.3~2倍増えたという研究結果も出ています。
 
 3.噛み方を変える
   右側で5回、左側で5回、もう1度繰り返し、最後に両方の歯で10回噛みます。
  これは、日本咀嚼学会が推奨している効果的な噛み方です。
  難しければ、今より10回多めに噛むように心がけましょう。
 
 いかがでしたか。どの方法も、今日から実践できる方法です。この機会に食事の取り方を見直してみませんか。



保健師への問い合わせ先 : TEL:087-866-4721
~健康に関するご質問、ご相談について、 お気軽にご連絡ください~

 

 
 

 令和元年7月号 に掲載

 

【保健師だより】 

■ ご存じですか?  熱中症予防 ■

 4月頃より、気温が上昇し、総務省消防庁によると4月29日~6月16日の間に、熱中症にて緊急搬送された方は全国で6,300人にも上ります。香川県でも既に64人が搬送されています。建設業は、炎天下の高温多湿な場所で作業することが避けられないため、熱中症多発業種です。
 この機会に正しい知識と予防方法を身につけましょう。

熱中症症状
 【軽度】
 めまい、立ちくらみ、気分不良、手足のしびれ、こむら返り
 
 【中度】
 頭痛、吐き気、倦怠感、脱力感
 
 【重度】
 けいれん、意識障害、まっすぐ歩けない
 重度の場合、直ちに救急車を呼んでください
 
予防方法
 1.水分補給

   のどの乾きを感じた時は、既に脱水が始まっています。コップ半分程度の水分をこまめに摂りましょう。
  水や、カフェインを含まない麦茶がおすすめです。カフェインは利尿作用があるため避けましょう。
  スポーツ飲料は500mlのペットボトル1本に、角砂糖が約8個含まれており、糖分過多になる恐れがあります。飲み過ぎに注意しましょう。
   
 2.塩飴
   汗をかくと、水分と一緒に塩分やミネラルも排出されます。水分補給にプラスして、塩飴でミネラルも補給しましょう。必ず飴1粒につき、コップ1杯の水を飲むようにしてください。 
  食べ過ぎると高血圧、糖尿病リスクが上がりますので、1日の適量を守りましょう。また、塩分制限をされている方は、医師と相談して食べるようにしましょう。
   
 3.冷感アイテム
   通気性の良い作業服、清涼ベスト、ヘルメットに装着できる冷却カバー、冷却タオル、持ち運びできる扇風機等、様々なアイテムが販売されていますので、活用してみるのもおすすめです。
 
 4.作業場所の工夫
   野外作業の場合、なるべく日陰で作業するようにしたり、涼しい時間帯に打ち水をするなど、現場にあった工夫をしましょう。
 
 5.規則正しい生活
   熱中症の発症には体調や生活習慣が影響します。発熱、下痢などの体調不良、二日酔い、朝食抜きは熱中症になりやすい状態です。深酒や夜更かし、欠食をせず、規則正しい生活を心がけましょう。
 



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 令和元年6月号 に掲載

 

【保健師だより】 

■ 喉を鍛えて肺炎予防! 喉活、始めてみませんか? ■

 平成23年度より、脳血管疾患を抜いて肺炎が日本人の死因の第3位となりました。そのうちの約7割が誤嚥性肺炎と言われています。
 今回は、誤嚥性肺炎とその予防方法についてお話しします。

【誤嚥性肺炎とは?】
 食べ物や飲み物などが食道ではなく、気管や肺に入ってしまい、細菌が繁殖し、炎症が起こる病気です。
 
【嚥下のメカニズム】
 飲み込む際、喉仏が上がり、気管の入口にある喉頭蓋が閉じ、食べ物が気管内へ入るのを防いでいます。しかし、喉の筋肉が衰えると、喉頭蓋がうまく閉じなくなったり、隙間ができ、食べ物が誤って気管内へ入ってしまいます。喉の衰えが誤嚥性肺炎を引き起こすのです。
 
【喉の力チェック】
 この中で当てはまる項目はありますか?
1.
ペットボトルを上を向いて飲むと、よくむせる
2.
咳払いが増えた
3.
寝ているときに咳き込むことが増えた
4.
飲み込むときに引っかかる感じがする
5.
唾液が喉にたまるようになった
6.
時々喉が詰まった感じがする
 2個以上当てはまると、喉の力が弱くなり始めています。
 
【喉の鍛え方】
おでこ体操

1.
おへそをのぞき込むように下を向きます
2.
手のひらの付け根をおでこにあて、上に押します
3.
手のひらの付け根を押し返すようなイメージで首に力を入れます
4.
その姿勢を5秒間キープします。喉仏にグッと力を入れるのがポイントです
   
舌出し体操
1.
口を開けて、舌を思い切り突き出ます
2.
上→下→左→右の順で舌を動かし、3回程度、繰り返します
   
 
 早いうちから喉を鍛え、健康寿命を伸ばしましょう。
 



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 令和元年5月号 に掲載

 

【保健師だより】 

■ 歯周病と糖尿病 ■

 先月号は「歯」とメタボについてご紹介しました。今月は歯周病と糖尿病の関係についてご紹介します。

歯周病とは?
 歯周病は、歯周病菌による感染症です。歯周病菌が歯ぐきに侵入すると炎症が起こり、歯を支えている歯ぐきや骨などが壊されます。40歳以上の8割が歯周病にかかっているといわれ、歯を失う原因の第1位です。
 
歯周病の全身への影響
 歯周病菌は歯ぐきの毛細血管に流れ込み、全身の臓器や血管壁で病気の発症や症状の悪化に影響します。動脈硬化を進行させ、脳梗塞や心筋梗塞などの危険を高めます。また、歯周病菌が肺に入り、誤嚥性肺炎を引き起こしたり、炎症物質が子宮を収縮させて早産・低体重児の出産を招く危険もあります。中でも近年は糖尿病との関連が注目されています。
 
歯周病で血糖値が上がる
 歯周病菌による炎症が血糖値を下げるインスリンの働きを阻害し、血糖値が下がりにくくなります。また、血糖値が高いと免疫力が低下し、歯周病が悪化するという悪循環が生じます。

 
歯周病治療で血糖コントロールが改善
 近年の研究で、糖尿病患者に歯周病治療を行うとインスリンの働きが活発になり、血糖コントロールが改善したという報告があります。また、慢性的な炎症が減少し、心血管疾患や腎臓病など糖尿病の合併症のリスクを下げる効果も期待できます。
 
 口の健康は、全身の健康と深く関わっています。口の中は複雑な形状をしているため、隅々までチェックするのは困難です。毎日のセルフケアと、定期的な歯科の受診で歯周病を防ぎましょう。
 



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 平成31年4月号 に掲載

 

【保健師だより】 

■ 歯の健康とメタボ ■

 4月になり、31年度の特定健診が始まりました。昨年度から、特定健診の質問票が一部変更され、歯に関する質問が加わりました。今月は質問票の内容を「歯」とメタボの関係からご紹介します。

「かめない」状態は「メタボ」の入り口
 新たに加わった質問は、食事をかんで食べる時の状態を尋ねています。回答は3択です。

 
何でもかんで食べることができる
歯や歯ぐき、かみあわせなど気になる部分があり、かみにくいことがある
ほとんどかめない
 
 ②や③に当てはまる人は、歯周病など何らかの問題があると推測されます。
 
 歯周病や虫歯が進行すると、食べ物を十分かめなくなり、硬い食品を避けるようになります。軟らかい食品は、砂糖や油脂が多く含まれるためカロリーの摂りすぎになりやすく、ビタミンやミネラル、食物繊維などが不足するため栄養バランスが崩れやすくなります。このような食生活が続くと内臓脂肪が蓄積し、高血糖、高血圧、脂質異常などを引き起こし、メタボを発症しやすくなります。
 
「早食い」は「メタボ」になりやすい
  近年、早食いの人には肥満者が多く、早食いでない人よりも20歳頃からの体重の増加が高いことが報告されています。また、早食いは血糖値の上昇を招きやすいため、糖尿病の危険因子であることもわかってきました。
 
「間食」「喫煙」は「メタボ」と「歯」の共通リスク 間食
 間食は、肥満と虫歯を発症しやすいと報告されています。
 
喫煙
 喫煙するとインスリンの効きが悪くなり、内臓脂肪がたまりやすくなります。また、ニコチンにより血管が収縮し、歯周病のリスクが高まります。喫煙者は歯周病にかかりやすく、治療しても治りにくいといわれています。
   
 特定健診の質問票で歯周病の疑いのある人には、歯科の受診勧奨票を送付しています。受診勧奨票が送付された方は、早めに歯科を受診しましょう。
   



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